WOW -Witness Our World- Photographer Hiroshi Yamauchi
Spirit of Kyoto Kyoto JAPAN 2007

京都の精神

京都は和の心の中心である。
1200年以上にわたり手練の匠、哲学賢者である師国内有数の才能溢れる芸術家や表現者達のエネルギーが沸々と活きずいてきた。
東京や大阪に代表される日本国内の大都市に於いては、伝統文化の存続形態が機械化、或は欧米好みに味付けされ大量消費市場向けにされ画一化されてきた中で、頑にその流儀と格式を守り続けている。
京都府下に点在する1600を超える各派の仏教寺院(内30は日本国内の有力派の本山である)、200の神道系の社、3つの離宮、そして市内中心を囲む山々には数え切れない庭園。
京都は日本の内外から訪れる人々に完全な文化的体験を供している。
その精神は794年の桓武天皇による平安京建造から続いてきた。
桓武以降、永きにわたる皇位の継承はこの地で行われてきた。
皇室文化を内包する都市として、帝を誉め讃える祝祭や日常文化の形成はこの時代から始まっている。
同時に政治の場でもあった為、政争の為に二度の大火に見舞われたこともあった。
先の大戦では爆撃対象であったにも関わらず、米国の東洋学者達の軍部説得により間一髪の爆撃中止で救われたという経緯もあった。
苔むす古寺に繋がる人ひとりがやっと通れる飛び石の路地に集まるのは、住職の戒話を聴きに来る御近所の敬虔な仏教徒達であり、宗派本山では若い僧侶達が早朝の読経に勤しむ。
見習芸者達は稽古へ向かう為、修練場へと続く石段を上がる。
京都を具体的に表現する為に使われる多くの最上級形容詞は、この1500万都市を語るに決して大袈裟ではない。
京都はあたかもその一皿一皿が時間を超えた和の発想へと導く懐石料理のような日本の歴史と文化のテーマパークである。

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